人と出会うことについて。

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    iMacを購入したので、音楽ソフトの入れ替えをしている。

    音楽制作にはキューベースを使っているので、それらも引越ししているが
    なかなかスムーズにはいかない。

    今は入れ替えの時期だ。

    新らしいことを初める時は、以前使っていたものが不具合を起こし出す。
    自分自信が変化することを望んでいるのだと思う。

    今まで作ったピアノ曲の音源を全て聴きなおしていた。
    以前の作品を聴くのは、ある意味、苦痛。
    粗が目立つから。
    これから自分がやりたいことが幾つかあるが、まずこのピアノ曲を
    ブラッシュアップして録音し直すつもりだ。

    結局、自分の音楽のコアになる部分なので、芸術性、商業性、その両面で
    通用するものにしておきたいと思ったから。

    商業性についてはどのように判断基準を持つか。
    それもこういう方法でやってみようというのがあるが、それはまたの機会に。


    芝居。第2週目を見に行った。
    今度は自分がお客さん目線で体感するために、客席から鑑賞。

    美術作品は加藤恵利さん。
    おそらく今回、作品提供する3人の作家で最も主張性が少ない。
    作家性として。

    僕はかなり好きだ。音楽をつける時に、加藤さんの作品に最も時間がかかった。
    作曲にというより、方向性を見つけることに。
    個性の色が強いというのは、ある意味わかりやすい。だから、受ける。

    加藤さんのように、、僕の主観だが、、強い主張のないものは見る人による。
    自由度が高いとうのか。長く見ていても飽きない。
    音楽をつけるのが大変だったけど、僕にはすごくしっくりきていた。

    余白感みたいなのが好きなんだろうね。


    人と会うのはどっちかというと苦手。
    だが、こういう出会いがあるから外に行くことも多少必要と感じるこの頃。

    一つの良い出会いも、幾つかの面倒も両方あるってこと。
    でも、幾つかの面倒も、後で役に立つとは思う。
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    才能、ではない。

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      芝居稽古を見に行った。

      なんか音が悪いなと感じたので、音響さんに聞いてみた。

      音源の取り込みファイル形式は?

      mp3です。



      なるほど。


      僕はwaveで取り込んでもらうように言った。
      mp3は音情報が間引かれるので音が悪くなる。


      そういうことに無頓着で、音響の仕事をしているから頭を抱えそうに
      なった。。

      おそらくは普段音楽を聴くときに良い環境で聴く習慣がないから
      だと思う。要するに、知らないってこと。

      本気の人は勉強すると思う。勉強してないんだな。つまり本気じゃないってこと。



      そういう人を責めても仕方がない。
      自分も消耗するから。

      結局、自分がどこにいて、どういう人と過ごしたいかに尽きる。

      人生、才能で決まるわけじゃない。
      普段、自分がいる場所で決まる。


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      自分への信頼。

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        「DOWMA」初日終了。

        土曜、日曜で4回公演が終わった。

        あと残り8回。

        初日の1回目は、機械トラブルで音が出ないアクシデント。
        芝居がとまってしまうのでは。。と焦ってしまった。
        僕は音響さんの横で見ていたんだが、どうすることもできない。

        スピーカーから音がでないから、結局パソコンから出ている音で
        その場はしのいだ。小さい音でね。

        今度は気を取り直して2回目。音響さん、まさかの音だしの
        タイミング間違え!

        1回目は機械トラブルなのでいたしかたない。
        しかし2回目は、人的ミス。こりゃどうよって思ったね。
        本番中だから、声をだすことも出来ず、僕は我慢していた。

        でも、これはいかんな〜、どう言ってやろうか、と思った。

        せっかく皆で作り上げたものなのに、そこで台無しに
        されるなんて、って腹もたちますわ〜な。


        が、結局、僕はその日は何も言わずに帰った。


        僕は、彼女にどう言おうかってその夜、考えていた。
        チームで仕事をするとき、ポカをする人間ってのはいるものだ。
        とくに緊張感のある現場で、ありえないミスをする人間がでる。

        ある意味、避雷針のような存在になってしまう。
        役割として道化師のようになる。無意識に。


        そういう彼女に、語気を荒げて厳しく言うことが効果的か?
        と思った。
        それで僕の気は多少晴れるかもしれないが、現場の全体の空気は
        どうなるかと考えたら、決して良い方向には行かない気がしたのだ。

        翌日、結局僕は彼女に一言だけ言った。

        「よろしくね」

        大丈夫、出来るよって感じで肩に軽くポンと手をおきながら。


        そして公演。
        とっても良い出来だった。
        音響さん、いい仕事してくれた。

        大事なところで、ミスをすることが多い人って自分で、そういう人間だって思ってるかもしれない。
        自分への信頼。それがあるかないか。

        失っているときは、きっと出来ない自分にフォーカスしすぎてると思う。
        出来る自分にフォーカスすれば、自分への信頼も高まるんじゃないかな。


        あと残り8回。楽しみだな。

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        明日初日。

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          いよいよ明日、初日。

          芝居「DOWMA」


          美術作家のオブジェも搬入された。

          全部の要素がそろった段でどのように見えるか、
          今日、アトリエにいって確認してみようと思う。

          脚本家の北村想さん。

          演出家の加藤智宏さん。


          両氏のインタビュー記事
           
          http://spice.eplus.jp/articles/48972
           

          お金の使いかた。

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            サントリーホールでのコンサート翌日、映画に行った。

            「つむぐもの」


            犬童一利監督

            高齢社会、人種差別といった社会問題を扱った映画。

            テーマがテーマだけに、観にきている人も高齢者が多かった。


            僕の印象に残っているのは、監督の言葉。



            「今、オリジナル作品での映画製作は難しい」

            そう、ヒットした漫画、小説の映画化がほとんどだ。


            そんななか、若い製作者が志をもって作った映画。
            すごく応援したい気持ちになった。

            映画そのものも素晴らしかった。
            派手な演出はないけど、丁寧に作っている映画。
            こういう映画が、年に2本は公開されるような映画界であってほしいと思う。

            音楽がもう少し良かったらな、と感じた。
            音楽はどうしても、最後になるから予算の都合を
            もろに受けるだろうと感じた。


            今回、自分のかかわっている舞台も、自分で良いものを
            作ろうと思って取り組んだ。

            ギャラと差し引きすると、現段階では赤字だ。


            思ったね。


            作っているときは、没頭して楽しい。
            しかし、請求書を見たとき現実に戻る。

            映画も、作っているときは、楽しいはず。
            それを観てもらって黒字にするには、損益分岐点、コストカット
            プロモ戦略をきちんとやらないとね。

            クリエイターがこれらのことを、一手に引き受けるのは無理よ。
            そういう視点はを持つ意識は必要だけど、やはり役割分担がいいと思う。


            仕事、と考えるなら。


            いい質の担保と良い経験のためには、お金を渋ってはいけない。
            今回、僕は人に頼んでよかったと思う。
            今後の制作プロセスの再構築について考えるきっかけにもなったから。

            もちろん作品そのものへの満足度も。

            どこにどう使うか。
            お金に制限されるのではなく、味方につける。

            生き金!


            クリエイティビティと実務戦略、両方いるね。


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            頑張るってなんだ。

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              陶器でいえば最終の塗りの工程をやっている段階。

              音楽が薄皮一枚で心にふれないか、あるいは聴き手の心に浸透するか
              その分かれ道になる部分。

              だから、すごく精神を集中させて取り組む。
              口内炎が悪化した。

              芝居の稽古場に足を運んだ。

              僕はがっかりした。

              あと1週間ちょっと。本番まで。


              こんなもんか?と。


              距離を感じてしまった。


              まったり、淡々と進みすぎているように感じたのだ。


              もっと葛藤とか、歯がゆさとかあるんじゃないかって。
              追求していこうとしたら、自然と。

              納得いかない部分は、何度も何度もトライして試行錯誤するとか。


              ああ、先週と全然違う次元の芝居してるじゃん!ってものがなかった。


              だから正直がっかりした。

              と同時に、自己嫌悪にもなった。
              なんだか自分はこんなに頑張っているのに、まわりはなんだって
              思ってる自分は、傲慢だなっと思えてね。

              頑張るってなんだ、みたいな。

              より高みを追求したいからなのか、人に認められたいからなのか。

              前者なら、まわりのことには左右されないはず。
              後者が強いと、まわりの状況で一喜一憂する。

              自分は前者でやってると思ってたが、あれ?後者か?って。
              だから、がっかりしたのか。。とも思えて自己嫌悪になった。


              頑張るってなんだ。

               

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              化学変化。

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                セルフレコーディング完了。

                かなり疲れた。。

                スタジオが3階でエレベーターもないので、結構大変。
                マイクスタンドとか重いから。

                自分で録音するとペースは自由にできるけど、うまく録れているか
                そこが定かではない、というリスクがある。

                もちろんヘッドフォンで確認はするが、最終的には自分の使っている
                モニタースピーカーで聴かないと確信はもてない。

                今日は、まずまず上手くいったと思う。
                なにより、演奏に対して納得できた部分が多いので良かった。

                DOWMAという世界観を意識して演奏できたと思う。
                録音は演奏や音も、もちろん大事だけど精神の部分がすっごく
                重要と思う、ほんと。
                音のタイミングが少しずれていたら、修正も可能なんだけど、
                それは演奏における流れも途切れさせてしまうようで好きじゃない。

                それなら、時間が許す範囲で、もう一度演奏し直した方が良いし。


                録音後は、アルバムアートワークの印刷されたものを、
                デザイナーのかおりさん宅で確認。

                すごくいい。

                テーブルに置いてしばし見とれてしまった。
                かおりさん自身も、イメージ以上のものが出来たって満足した表情。

                前回の「虹色の風」とまたずいぶんテイストが違う。
                その振り幅に、彼女の才能を感じる。

                かおりさんと話していて、お互い共通認識があった。
                今回は美術作家もいるので、そのイメージが
                クリエイションにとても良い影響をもたらしたということ。

                そこに演劇が加わってどういう化学変化が起きるか?
                楽しみだ。ある意味、お客さんより僕の方が楽しみにしている
                ぐらいかもしれない。

                音楽とアートワークが一体となって表現できる予感がある。
                それは、明日のミキシングでいかにイメージを追及できるか、だね。

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                アトリエにて。

                0
                  エンジニアさんに本番会場に来ていただいた。

                  ミキシングをどうするか?

                  部屋の鳴り。

                  スピーカーの配置。

                  スピーカーからの音量。

                  舞台の位置、役者の動き。

                  それらを加味して方向性を確認していった。

                  スピーカーの置き方ひとつで音がずいぶん変わる。
                  低音がしまる、という感じ。

                  どの程度、低音が出るかでミキシングの詰め方も変わるとエンジニアさんは言った。


                  スピーカーは自分のものを持ち込んで確認した。
                  本番もそれを使おうと思っている。
                  インシュレーターというスピーカーの下にかませる
                  小さな円柱形のものも置くつもり。

                  やっぱり、なるべくいい音で体感してほしいから。

                  エンジニアさんも、現場に足を運んでよかった〜って言ってた。
                  皆のスケジュール調整が少し大変だったけど、打ち合わせできて
                  よかったと感じた。

                  なんと言っても演出家の加藤さんと、音のイメージを共有できたのが一番だったかな。
                  芝居の世界観とリンクしたミキシングの方向性が定まったしね。
                  最終確認の意味もあって、加藤さんにもミキシングには立ち会っていただくことにした。

                  僕は、ミキシングの行程が結構好き。
                  作品に命が吹き込まれていく様がうれしいものなのね。

                  馴れ合いも、顔なじみの内輪褒めも嫌だからやれることはやる。

                  少しでも高い質でやりたいのね。
                  前売りで2500円。
                  けど、5000円でもまた観たいって思ってもらえるものにしたいわらう
                   
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                  偶然性。

                  0
                    今、僕が携わってる舞台作品、
                    2週交代で、3人の美術作家の展示作品が変わる舞台。
                    で、音楽も、それにあわせて3種類つくった。

                    音楽も2週交代制ってつもりで。制作は楽しかった。
                    なかなか音楽がうまれない時は、自分に価値がなーい、とさえ
                    思えてしまうけど、必ずできるってのも知っている。

                    一晩たつと音楽が頭の中で整理されていることが多い。
                    寝ている間に、頭の中の小人が、素材を積み上げてくれている
                    のでしょう。



                    昨日、演出家の提案で、音楽をシャッフルするのはどう?となった。

                    1日、昼、夜の2回公演。全部で12公演。
                    その12公演、全部違う組み合わせで音楽を使いましょうってこと。

                    ほう、それは面白いなと思ったわらう
                    公演ごとに音楽がかわるのって珍しい。
                    僕も3種類の音楽を作ったものの、判断は演出家に任せていた。
                    だから、最悪、2種類は使いません
                    ってこともありえると少し覚悟してた。

                    だもんで、そりゃいいですよ! って。

                    気持ちとしては12公演全部、観に来てってことなんだよね。
                    昼夜で当然、雰囲気も違う。
                    オブジェも違う。
                    音楽も違う。

                    当然、同じものをみても観る人の感じ方ってかわると思う。
                    もともと、打ち合わせの段階から演出家にそういう意図があったので。

                    人には、2種類の傾向がある。

                    決まった形を毎回やりたい人。
                    違ったことを毎回やりたい人。

                    演出家の加藤さんは後者なんだよね。
                    偶発的なものを、自分の感覚で面白いって感じたら
                    それを拾い上げていく。そして新しい切り口を提示する。

                    編集者的才能。

                    僕らは、その素材を提供する。そして偶然性を楽しむ。







                     

                    あり方。

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                      芝居を作るって楽しい。

                      みんな、情熱をもって取り組んでいる。

                      いいものを作りたい。お金を払う価値があるものを提供したい。
                      その一心なのだ。

                      僕は思います。

                      であるなら、全ての要素が価値あるものにしないと、と。

                      芝居って台本、役者、演出、それでほとんど。

                      音楽やってる立場からすると、音楽や音に対してかなり
                      甘い。

                      演奏と録音に関して、特に。

                      先日も芝居を見に行ったが、録音されたギターのチューニングが微妙に
                      狂ってる。

                      チューナーがあるから、ちゃんと気にしてやれば誰でもできる。

                      僕からしたら、それは音楽以前。

                      食べ物屋に入って、食事がおいしいとかの以前ってこと。

                      音が合ってないって、テーブル汚れてるってこと。
                      そういうお店はもう行かないかもしれない。

                      芝居は良かった。だからすごくもったいないと思ったんです。
                      もっと上に行こうと思ってるとしたら、そういう細部を気に
                      しないと難しい。僕はそう感じました。

                      今回僕が音楽で参加させていただく芝居も、音響環境が良いとは言えない。
                      でも、そこで最良のものを提供できるようにします。

                      エンジニアさんにも稽古に来てもらい、部屋の鳴りを確認して
                      もらった上でミキシングをしていただく。
                      当然、役者の声の大きさトーンとの関係もあるから、そこも考慮して。

                      芝居を作るのは楽しい。

                      だから、厳しさももってやりたい。

                      目に見えない、あり方、が観ている人には伝わると思うので。
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                      1996 (JUGEMレビュー »)
                      坂本龍一
                      インスツゥルメントアルバムとして史上最高峰です。
                      ピアノ・チェロ・バイオリンというシンプルな構成で演奏されることで、楽曲のもつ力がよりクリアーに伝わってきます。和音の展開の仕方や和音ひとつひとつの響きの美しさというものが、アコースティック楽器で奏でられることでより感情に訴えかけてくるからです。
                      坂本氏のピアノや音楽の本質は、厳選された音で、音空間を理知的に構築されているところにあると思います。
                      その構築美を堪能できるベストアルバムです。
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